モバイル向けインターネット回線と言えば現在有名なのがワイマックスとイーモバイルです。両者とも似たようなサービスを提供してはいますが、回線の性格はおたがい大きく異なりますので、自分の用途に適した方を選択する必要があります。
まずエリアで比較しますと、ワイマックスは独自のWiMAX回線網を利用したネットワークサービスであるため、だいぶこなれては来ましたがエリアのカバー率は田舎の方へ行くと圏外となる地域がまだまだ多く、首都圏を離れると心許ないのが現実です。
その一方でイーモバイルは既存のスマートフォン回線である3G/LTEを用いたサービスですのでスマートフォンの電波が入る場所ならばだいたい通信可能であり、エリアが広大です。
通信速度や回線品質はワイマックスが売りにしているだけあり、ワイマックスの方が高速かつタイムラグが少なく安定しています。イーモバイルは単に遅いというだけでなく応答までの遅延が大きく、ウェブを見るだけでも読み込みが始まるまでに時間がかかることを体感することになるでしょう。
また大きなポイントとして、ワイマックスには通信制限がありませんが、イーモバイルは一日のデータ使用量が366MBを超すとその日は通信速度が極端に遅くなるという通信制限が存在します。
これが問題となるのはパソコンを繋いだときで、Windowsなどは定期的にセキュリティパッチやアンチウイルスのパターンなどをダウンロードしなければならないため、イーモバイルでこれらを行おうとするとすぐに通信制限に引っかかり、使い物になりません。
基本的にはパソコンや大容量データ通信を行わずエリア重視ならばイーモバイル、ワイマックスエリア内でインターネットをヘビーに使ったり、特にパソコンを繋ぐ場合にはワイマックス一択ということになるでしょう。